昨年の 12/19 に、伊勢一真さんが、鳳来のハルシネーション(六段/V16) をホールド欠損後に初登しました。9日間のトライで完登しています。
この課題は 2003年 12月 17日に小山田大さんが初登した課題で、モノポケットが連続する、指への負荷が高い課題です。ホールド欠損後の再登者は出ていませんでした。
伊勢さんはこれまでに鳳来の白道(五段+)、ヴァニタス(五段+)、モナリザ(五段) などを登っており、それよりも難しく感じたことより六段(V16) を提唱しています。
小山田さんの初登時の日記のコメント抜粋。
アップも兼ねてムーブをやるが、相変わらずトラバースの一本指は指の腱が伸びてくるようで恐ろしい、(イド)の左手の二本指は毎回指がちぎれたんじゃないかって思う程痛い。
この課題は体力的な難しさはもちろんのこと、パキル事への精神的な恐怖や痛みとも戦わなければならない。
この日最初のトライでトラバースをこなし(イド)に入れたのだが、左手の激痛ポケットから右手の一本指を取るムーブで落ちてしまった。しかし体の調子は昨日より良いようだ、
一回一回のトライを大切にするため一回トライしたら必ずレストをはさむようにする。 そして4回目のトライではリップを掴み損ねて落ちてしまった、いつもの事だが落ちた瞬間、手の感覚が戻ってきて指に激痛が走る、悶絶。
一度体が痛みを覚えてしまうと、その課題に体が拒否反応を起こしてしまうようになる、 特におしいところでその課題を登れなかった時等、精神的なダメージも大きい。
伊勢さんの鳳来の動画
白道(v15/8c) 【鳳来】
【鳳来】ヴァニタス(8c/v15)
Mona Lisa (v14/5段) 【鳳来】モナリザ
伊勢さんの今年の目標は瑞牆のFloatin(六段/V16) と鳳来のエピタフ(六段/V16)だそうです。