イギリスのウィル・ボシ(22/Will Bosi) が、1998年に初登された、イギリス・レイブントウの Mutation を 23年ぶりに再登しました。グレードは 5.15a か 5.15b はあるのではとのことです。
このルートは 1998年にイギリスのスティーブ・マクルーア(Steve McClure) が初登したラインで、既成の Evolution(5.14c) を延長したラインとなります。グレードは 5.14d を提唱していました。
どっかぶりのボルダリーな出だしから、上部は薄被りの壁に散らばったカチをたどるラインで、ガストンから遠いピンチをクロスで取りに行くところが核心です。
スティーブの Mutation のトライ動画
Evolution から別れた上部も 5.14c くらいはあるそうで、5.14c + 5.14c ということで、5.15a ~ 5.15b と考えられています。
過去にトライしたアレックス・メゴス(Alexander Megos) も 5.14d 以上はあるとコメントしています。クリス・シャーマ(Chris Sharma) はこのルートは絶対にやらないと言っていたそうです。
一般に世界初の 5.15a は、フランス・セユーズで 2001年にクリス・シャーマが初登した Biographie(Realization) とされています。
ただ、近年、アダム・オンドラ(Adam Ondra) が再登したルートに対するコメントでは 1994年にアレックス・フーバー(Alexander Huber) が初登した Weiße Rose(5.14d) や 1996年の Open Air(5.14d) なども 5.15a なのではと考えられています。
この Mutation もかなり初期段階での 5.15a ルートとなる可能性があります。今後の再登者のコメントが待たれます。
関連リンク
- イギリスのウィル・ボシによるスペイン・シウラナのKing Capella(5.15c)初登動画(雪山大好きっ娘。+)
- イギリスのウィル・ボシ、イギリスのHubble(5.14d?)を第7登(雪山大好きっ娘。+)