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Bibliographieを第2登したステファノ・ギゾルフィ、グレードは5.15cを提唱

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先日、フランス・セユーズの Bibliographie(5.15d) を第 2登した、イタリアのステファノ・ギゾルフィ(Stefano Ghisolfi) ですが、グレードは 5.15c を提唱しています。
以下、コメント超訳。

昨日と一昨日は、Bibliographie にまつわる私の完登までのクライミングのプロセス、関わってる人々にもっと焦点を当てたかったので、わざとグレードの話は避けていたのですが、どうしても避けられなくなってきました。

正しく説明するために、1日かけて考えてみました。私が Bibliographie にトライを始めたとき、1シーズンで登れるとはイメージできませんでした。

初登したアレックス・メゴスの動画を見ると、登るのは不可能に見えましたし、彼が 60日かかったのであれば、私は何年もかけて、何度もトライしに戻って来ると思ってプロジェクトを始めました。

結果的には、最初からいい感じで登れ、核心の新しいムーブを見つけ(アレックスとは左右の手が逆)、2つ目の核心の新しいムーブも見つけました。

この 3ヶ月の間に、合計25日登りましたが、過去に登った Change(5.15c) や Perfecto Mundo(5.15c) と比べてみて、毎日考えが変わりました。

Change の完登までの時間は同じくらいですが、Perfecto Mundo はもう少し時間がかかっていますが、3つのルートはすべて同じグレードの範囲に収まると感じました。

自分が 5.15d を登れることはわかっていますが、ルートがそのグレード(5.15d) かどうかは、既存の 5.15c よりもはるかに難しい必要があり、自分にとっての Bibliographie はそうではありません。

これは誰かのパフォーマンスを軽視したいわけではなく、アレックスも私も、信じられないような業績(特に初登は精神的にも肉体的にも多くの困難が伴う) であることに変わりはありませんが、Bibliographie の完登までのプロセス全体で感じたことを正直に話したかっただけで、これはあくまでも私の意見であり、近いうちに他の人の意見を聞けることを願っています。

5.15d を登った 3人目のクライマーになれれば嬉しかったのですが、自分の心の中では、まだそうではないと思っています。

また、Bibliographie を初登したアレックスもこのコメントを受けてコメントしています。5.15c へのダウングレードに同意しています。
以下、コメント超訳。

5.15c? 5.15d?

何が違うのか、どうやってグレードを決めればいいのか。

最初の頃、私は完登までにかかった日数が、そのルートがどれほど難しいかを示す最良の指標だと考えていました。だから、Bibliographie にトライした時間が 60日というのは、これまで登ったどのルートよりも難しいに違いないと思っいました。私がこのルートを登ったという情報が広まると、人々はすぐにグレードの推測を始めました。

私はいつも 5.15d がこのルートにふさわしいグレードではないのではないかと感じていましたが、60日かかるなら 5.15d に違いないと言っていたクライミング界からのプレッシャーを感じていました。

また、何度もムーブを変更したり、長期間、間隔を開けていたり、他のルートと比較したりしたため、最終的にはグレードに対してあまり良い感覚を持てなくなっていました。

正しいムーブの情報を持っているかどうかで、グレードにどれほどの違いが生じるかを過小評価していました。Bibliographie では、自分では良いムーブだと思っていたものが、1シーズン後に戻ってくると、また完全にムーブを変えていました。それが 2回もあったのです。

結局、60日のトライのうちの大部分は、ムーブを作っては変え、作っては変え、できるかどうか確信が持てないまま過ごしたのです。これまでにトライしたどのルートよりも難しいと、ますます確信するようになりました。

しかし、ステファノ・ギゾルフィや他のクライマーがトライを始めたところ、2つの核心に新たなムーブが見つかりました。どちらのムーブも、私がこのルートをトライしていたときには試していないムーブでした。

そんなムーブができたかどうかを自問しました。たった数平方メートルの壁で何時間も費やしたのだから、すべての選択肢を試すべきでした。私はある時点で、自分が正しいムーブで登っていると確信してしまい、他のムーブを試すのをやめてしまいました。もちろん、新しいムーブのホールドを触ることはあっても、それが使えるかどうかを実際に 100%試すことはありませんでした。

いつもムーブを変えていたのは、以前のムーブでは登れなかったからです。ある時点で「このムーブで登るんだ」と決めてしまい、新しいムーブを試すのをやめてしまいました。最終的には完登できましたが、将来的に色々と学ぶことができました。

ステファノの率直な意見にとても感謝しています。私は 5.15c に同意し、次の 5.15d の可能性のあるルートを (ステファノと一緒に) 探し続けます。

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