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ベルギーのショーン・ビルヌーブ、パタゴニアのフィッツトラバースを単独で第2登

カテゴリー: アルパイン
Sean Villanueva O'Driscoll Completes The Fitz Traverse Solo(Climbing Magazine)
On February 7, 2021, Belgian climber Sean Villanueva O'Driscoll turned 40 years old. In the days following his birthday, O'Driscoll hit a milestone in his climbing career as well: a solo ascent of the Fitz Roy Traverse in Patagonia. And unlike first ascensionist Tommy Caldwell and Alex Honnold who climbed the Fitz Traverse in 2014, O'Driscoll climbed the route in reverse.
ベルギーのショーン・ビルヌーブ(Sean Villanueva) が、パタゴニアのフィッツロイ(Fitz Roy) をメインとする 6つのピークを縦走するフィッツトラバースに初めて単独で成功しました。フィッツトラバース自体も、2014年のトミー・カルドウェル(Tommy Caldwell)とアレックス・オノルド(Alex Honnold) のペア以来の第 2登となります。
トミーらとは反対のライン取りになっています。服飾ブランドのパタゴニアのロゴマークの左から右にかけて縦走した形です。登攀距離は 5km、累積標高差も 4km に及びます。
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今回、ショーンは Aguja de l'S、Aguja Saint-Exúpery、Aguja Rafael Juárez、Aguja Poincenot、Cerro Fitz Roy、Aguja Mermoz、Aguja Guillaumet と縦走しています。初登したトミーらは 5日間かけていますが、ショーンのクライミングの詳細はまだ不明です。
ショーンはトラッドクライミングやビッグウォールでのクライミングを得意としています。特に近年は、パタゴニアを始めとして、バフィン島やパキスタン、グリーンランドなど僻地でのビッグウォールクライミングに傾倒しており、同じベルギーのニコラ・ファブレス(Nicolas Favresse) らと数々の記録を打ち立てています。
パタゴニアでも多くの記録を作っており、チリ側ですが、2006年にパイネ中央峰の Riders on the Storm(38ピッチ/1300m/5.13a)、2009年に同峰のSouth Africanルート(30ピッチ/5.12c) フリー初登、2011年にフィッツロイ・East Face(1000m/5.12b) オンサイト、2017年にはパイネ中央峰の El Regalo de Mwono(1200m/5.13b) のフリー化に成功するなど、数々の記録を持っています。
パタゴニアでのクライミングで数々の単独登攀の記録を作っている、アメリカのコリン・ヘイリー(Colin Haley) もこれ以上ないくらいの賛辞を送っています。以下超訳。

近いうちに @patagoniavertical(パタゴニアのクライミング情報をまとめているサイト) からのもっと有益な投稿や、最終的にはレジェンドであるショーン本人からの話があると思いますが、このニュースを共有せずにはいられませんでした。ショーン・ビルヌーブがフィッツ・トラバースの第2登(フィッツ・トラバースの初登時とは逆ルート)に成功しました...ソロで!
この登攀がパタゴニアでこれまでにおこなわれた中で最も印象的な単独登攀であることは間違いないが、パタゴニアでおこなわれた中でも、最も印象的な登攀ではとも思わずにはいられない。やはり、他の多くの登攀とは性質が違いすぎて比較するのは難しいですが。
しかし、いずれにしても、これらのピークをすべて(別々に) 単独で登った経験がある者として、また一般的にその地形に非常に精通している者としては、単独でそのすべてのピークを縦走する戦略を想像することさえ難しい。
パタゴニアで私の誇りとする多くの偉業を成し遂げてきた者として、その多くはソロでの登攀だったので、嫉妬を感じる危険性があるかもしれない。しかし、私は嫉妬というよりも、圧倒的にショーンへの祝福を感じている。
昨シーズン、ショーンと少しだけ知り合いになったこともあるし、彼は単純に素晴らしい人だからだと思う。嫉妬を感じないもう一つの理由は、ここ数年のエル・チャルテンでの他の有名な単独登頂とは異なり、ショーンがやったようなことは私にはできなかったことを知っているからだと思います。
おめでとう、ショーン、本当に信じられないほどの偉業です。私はまだ頭の中を整理しようとしています...

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