ドイツのアレックス・メゴス(Alexander Megos) が、今年の 8月にフランスのセユーズでBibliographie(5.15d) を登った時の動画。完登までにアレックスは 3年、60日以上を費やしており、核心は V12 のボルダーセクションもあり、クリップの余裕がないことより、何度もロングフォールしています。最後の「イエース!!」は泣けます。
このルートは 2009年にアメリカのイーサン・プリングル(Ethan Pringle) がボルトを打ったラインで、有名な Biographie(5.15a) のすぐ隣りにある 35m からなるラインです。
スタートから核心までは 5.14a、レストをはさみ、中間部の核心は V12 のボルダー、その後も悪いホールドが続き、終了点までが 5.14d という構成です。
アレックスがこれまでにトライした最難ルートということで 5.15d を提唱しており、アダム・オンドラ(Adam Ondra) が 2017年にノルウェーのフラタンゲル・ケイブで初登した Silence に続く 2本目の 5.15d ルートとなります。
一つのルートをトライし続けることによる肉体的な減退、精神的な疲労に耐え、2018年には八王子での世界選手権で小指を痛め、しばらくクライミングができなかった苦労などを乗り越えての完登でした。
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