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亀山凌平&グッぼるボルダリングCafeインタビュー

カテゴリー: その他
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先日のフランス、フォンテーヌ・ブローのツアーで、The Big Island(V15/8c) の完登を含めて 2本の V15、3本の V14(8b+) 課題を登った亀山凌平さんにお話を伺いました。
今回のツアーの話も含めた「亀山凌平トークセッション」が、12/9 にグッぼるでおこなわれます。興味がある方は下記サイトを参照して下さい。

https://www.facebook.com/events/824168591097723/

・身長と体重を教えてください。
身長176cm、体重 平均60kg
・一週間のトレーニングメニューはどんな感じですか。
まずは登ることをトレーニングとしています。今は週 4、5 で登っています。時々ムーンボードで課題の数を登って、指を強くすることを心がけています。登った後の追い込みとして TRX を使ったトレーニングなどを最近は取り入れています。
・食事は気をつけていますか?
岩で目標課題を打ち込む直前やコンペ間近は少し体重を落とすために量を減らします。食事も普段からバランスには気を使っています。
・これまでの岩場での成果を教えて下さい。
スイス・イタリアツアーに行った際に 8b+ と 8b を 4本完登。4段までは国内で登っていましたが、このときの 8b+ が自身初の 5段でした。2017/5/15 に恵那で anomally(v13/14) を第 5登しました。
・集中する時に意識していることってありますか?
リラックスすると必要以上に脱力しがちなので、反対に身体に力を入れ続けることを意識しています。
・今回のフランス・フォンテーヌ・ブローのツアーに関してですが、最初から目標があったのですか?
Traphouse(8b+) と Gecko asiss(8b+) は目標にしていました。The Big Island は 1回は触っておきたいという感じでした。
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・トライする課題はどうやって決めていたのですか?
純粋に面白そうと思った課題を目標にしています。
・The Big Island には 5日かけていますが、登れるまでトライを続けるつもりだったのですか?
最初の 2日間にトライして、完登は難しいと思い、1度 Big Island から離れました。けれど、他の Gecko や Traphouse といった課題が比較的早くに登れたことで、残りは Big Island にかけようと決心しました。


・ フォンテーヌ・ブローの印象はどうですか?
ブローは全身のパワーがいるという感じでした。砂岩のフリクションが独特で、効かせるために全身と指先での押さえ込みが重要でした。そしてやはりムーブの距離感があり、フルスパンを外岩で出すことにも慣れが必要でした。
・今後の目標はありますか?
今の目標課題はイタリアの Gioia です。ロックランズにも行ってみたいです。もとからコンペ中心で登ってきたので今後もワールドカップは目標にしています。
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亀山さんは、滋賀にあるクライミングジム・グッぼるボルダリングCafe のインターンクライマーとして活動しています。インターンクライマーとは? という疑問がありましたので、グッぼるのマネージャーである由井さんにもお話を伺いました。
・インターンクライマーを始めたきっかけと今後の方向性に関して教えて下さい。
海外に比べてとても強いクライマー比率が高い日本。ジムの密度も世界屈指で上達環境は整っています。しかしリアルに「クライマー」として暮らすにはとても厳しい。経済的な面はもちろん、クライマーの社会的地位や生活パターンへの理解など、まったく着地点も見つかっていない。

海外のようにメーカーサポートが一般的であればそのようなヒエラルキーも構成される可能性もあるが、日本にそれほど大きなメーカーは存在していません。よって若くして 10年以上の青春を捧げたクライミングキャリアを生かすことなく就職してしまいます。その希少な才能や可能性に落とし蓋をしてしまう訳です。

最大の狙いとしてはクライマーとして生きられる「セカンドキャリア」を目指しています。それには一生で今しかできないクライミングに集中させ成果を伸ばし、クライマーとしての価値を最大化できれば、きっとその価値に対価が生まれるはずと考えました。これだけ沢山の経済活動を行なっているクライミングジムがもっと多くのサポートをし、彼らの才能を可能な時期に可能な限り伸ばすことが今の日本のクライミングには必要ではないかと考えました。まずはそれを彼に見出したのがきっかけでした。

* 一生で一番伸びる時期に集中して登らせる環境を作る
* とても長いクライミングキャリアを就職で潰さない
* 始める、育てる、活かす、仕組みをクライミングジムを中心に浸透させる

これが当面の目標となります。
・インターンクライマーに対する具体的なサポート内容を教えてください。
* 50% の仕事量で自由にジムで登ることができ、生活できる環境を提供する。住宅、食事、報酬のサポート。
* クライミングに対する知識や造詣が深くなる業務にたずさわせる。
* トレーニングサポートをジム全体で行う。トレーニングメニュー、ギア提案導入、育成のためのホールド購入、課題の提供など。
* 海外ツアーの同行サポートを行う。渡航費用補助、渡航手配、運転、撮影、メディア対応。
* メディア対応、広報、有名税を含め、マネージメントする。
* 成果に対して報酬を支払う。国内大会 1位 7万、世界大会 1位 10万、専門誌単独掲載 5万、大手メディア掲載 5万など。
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・ジムの方向性は考えていますか?
インターンクライマーとしてクライミングキャリアを伸ばせる職場環境を作っておくため、育成をメインにジム作りをおこなっています。さらにそのノウハウを一般顧客にも惜しみなく提供できるジム設備やコンテンツを戦略的に推し進めています。クライミングを専門としたコンサルもおこなっており、行政、学校から企業の施設やコンテンツ提案などもおこなっています。

ユースやジュニアにはコンペだけでなく岩や山を目指し、記録を残す本来の「クライミング」の到達点から、その先のライフスタイルまで想像できる環境を作り、そのためにあらゆるアプローチの可能な「人」を育成できればと考えています。