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チト・トラバーサの死亡事故原因のクイックドロー

カテゴリー: その他
carabiner.jpg
左が間違った接続方法、右が正しい接続方法
The strings were assembled wrongly (8a/nu)
This wrong assembled quick draw has been shown, as an example, by the mountain police to the deceased Tito Traversa's father to explain how Tito could take a ground fall from 20 metres. The 12 year old Tito was together with ten children and three adults from his local gym on a road trip to France. Tito borrowed 12 quick draws as he was going to warm up on a 6b. Eight of the quick draws were assembled wrongly as can be seen on the picture.
先日、イタリアのチト・トラバーサ(Tito Traversa / 12) が、フランス・Orpierre の岩場で、グランドフォール事故にて亡くなりましたが、死亡原因となった間違ったクイックドローの接続方法が、チトの父親によって例示されました。
クイックドローのカラビナを固定するゴムバンドの接続方法が間違っており、カラビナがスリングに通っておらず、ゴムバンドのみでぶら下がっていた状態のようです。
通常のクイックドローメーカーの既成品ですと、正しく固定された状態で販売されていますが、カラビナとスリング、ゴムバンドを個別に購入し、各自で組み立てた場合に起こりうる状態です。
そもそも、ゴムバンドは、カラビナを固定することによって、クイックドローのカラビナが動くことを防ぎ、クリップしやすくするための物で、安全面に関しての影響はほとんどありません。逆に固定することによる危険性もあります。
ゴムバンドはペツルをはじめとして、カシンやコング、その他無名のメーカーからも類似品が数多く出ています。ただの輪ゴムや髪留めのゴムを使われてる方もいます。クイックドローやカムなどをゴムバンドで固定されている方は今一度ご確認の程を。
また、今回は他人のギアを使用しての事故ですが、他人のクイックドローを使うことは、ボルトルートではよくあることですが、その際のリスクも考えておく必要があります。
さらに、今回の事故は 12歳の子供が被害者となりましたが、ギアの安全面に関しては、同行した大人がきちんとチェックする必要があったとも考えられます。
今回の事故にあわせ、世界各地でゴムバンドの間違った使用方法の検証が行われていますが、以下のサイトが動画と画像を併せて上手くまとめています。

  • QD (Johnny's World)




  • また、いわゆる、"アルパインヌンチャク" と言われる、長めのスリングでゴムバンドを使った場合の注意点は、以前より指摘されており、ペツルのサイトにも注意書きがあり、動画で検証した方もいます。
  • ストリングに関する注意 (ペツル - アルテリア)



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