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2012年のクライミング

カテゴリー: その他
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2002年のロクスノ 秋号(#017) の「もっと登れるようになるためのQ&A」という特集で、「Q. 10年後、クライミングはどうなっていると思いますか。」という問いに数名のプロクライマーが答えており、今年がちょうど 10年後に当たり、面白かったので、ご紹介。
平山ユージさん
ますます、クライマーは増え、クライミングのパフォーマンスは特出してくると思うが、10年だからすぐだと思うから、このまま若者の層にボルダラーが圧倒的に増えて土台を形成していくような気がする。それに飽きた人や、さらなる可能性への挑戦を、ルート、ビッグウォールでのボルダリングという感覚で発展させてほしい。

クライマーが増えることは歓迎すべきだと思うが、社会のなかで大きな存在へと変化していく分、周りとの協調性を必要とされる時代になると思う。それは単にクライマー間だけで無く、社会との間のことがもっと重要になってくる気がする。岩場への立ち入り禁止などがその例だと思う。だからといって、こそこそやっていてもまたいつか誰かが来て登るだろうし、狭い世界だから、いいエリアだと噂を聞けば集まってきてしまうと思う。

クライマーの数は今3万人といわれているが、ジムが増えクライマーが増えれば、岩場に現れるクライマーも自然と増えるもの。われわれクライマーの財産である岩場を守るためにも、みんなで協力していかなくてはいけない時代になっていくと思う。
ジムが中心ですが、ボルダラーも増えてますし、アレックス・オノルドのハーフドームフリーソロによって、ハーフドームもボルダーになりました。クライマーも今は 20万人と言われており、ここ 10年で 7倍になったことになります。

遠藤由加さん
フリーはどんどんハードなことができる人が出てくる。ヒマラヤは、希望としてはツアーやガイドがなくなり、静かに渋くなっていてほしい。
ヒマラヤはほとんどがツアーやガイドになってしまっていますね。

杉野保さん
・外でのクライミングは、今以上に問題が山積みとなっている。
・小川山にボルト規制がかかる。
・ルート開拓に免許が必要になる。
・エアポンプ式大型クラッシュパッドが商品化。
・幕岩のハンガーがすべて撤去され、大論争が巻き起こる。
・「チッピング」の定義が明確になる。
・8mmのシングルロープが一般化し、カラビナもビレイ器具もひとまわり小さくなる。
・日本100名ルート制覇者が増え、日本200名ルートが制定される。
・JFAが、クライミング禁止の岩場を買収する。
・外でのクライミングは問題が山積。
・小川山の新ルートは烏帽子岩周辺が中心ですが、ボルトに関しては特に問題はありません。
・ルート開拓に関しても特に免許が必要になる方向にはなっていません。というか、新ルートの開拓ができる岩場が皆無。
・エア方式のクラッシュパッドとして Flashed からエア構造のマットが出ましたが、普及するには至っていません。
・幕岩のハンガーはケミカルに打ち替えの方向へ。
・チッピングはどうなんでしょう。最近では富士川ボルダーであったのが大きなモノでしょうか。
・8.9mmのシングルロープはマムートから販売されていますが、日本の法律の関係上、普通には購入できません。
・以前は目指している人もいましたが、日本100名ルート自体を知ってる人が皆無になってます。
・JFA にもアメリカの AAC みたいに、岩場を買収するだけの資金力があれば良いのですが。

室井登喜男さん
自分の目標として、ボルダリングで六段が登れていたらいいと思う。しかし、必ずしもグレードの上昇ばかりがクライミングの文化レベルの上昇とは思わない。クライミングの文化レベルを上昇させるには、クライミングがどうなっているか、という受け身の姿勢ではなく、どうしていくか、という先を見る広い視点と姿勢が必要だと思う。どのようにして質の高い文化を形成し、それを次のクライマーに継承させていくか、ということを考え、それを自分のクライミングで実戦するということを、トップクライマーだけでなく、全てのクライマーが目指せば未来は明るい。
有言実行で 2010年に瑞牆でアサギマダラ(六段) の初登に成功しています。

小山田大さん
グレードは今より上がるとは思うが・・・。
言外に何を含んでいるのかが気になります。

吉田和正さん
ロクスノのみなさんにかかっている。
他の Q&A で、ロクスノをかなり Dis っているので、これは皮肉です。

クリスチャン・ブレンナ
チッピングがなくなっていることを望みます。
かつてチッピングが盛んだったフランスやスペインの今はどうなっているんでしょう。

リブ・サンゾ
答えるのは難しいです。今と大いに違っているかどうか、私には確信がありません。クライマーがずっと強くなっているのは確かでしょう。スピリットや様々な活動(伝統的なクライミング、スポーツクライミング、ボルダリング、アルピニズム)は変わらないと思います。

2012年のクライミングがどうなっているか見るまで生きていられるといいと思います。そして、その次の10年がどうなっているかを語り合えれば・・・。

さて 10年後のクライミングはどうなってるでしょうか。

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